紙の記念日にちなんで、マダミスとメモ用紙の話

 

※『謎解きとかマーダーミステリーとか楽しいものを語りたい Advent Calendar 2019』の12月16日の記事の為に書いています。

謎解きとかマーダーミステリーとか楽しいものを語りたい Advent Calendar 2019 - Adventar

 

言わずと知れた謎解きブログ『語彙力からの脱出』のなぞこさんに私の記事を読んでもらえて、紹介していただける。アドベントカレンダー、なんて夢のような企画なのだろう……と、せっかくブログを描きはじめたので勢いに任せてみました。勢い余って文章が変なところがあるかもしれません。気付いた人はそっと教えてください。

 

実は私がマーダーミステリーの存在を知ったのは『語彙力からの脱出』のおかげなのです。私はもともと色んな謎解き公演の感想ブログを読んでいて、『語彙力からの脱出』もその1つでした。王府百年の記事を読んだ時は衝撃でした。世の中にはこんな面白い遊びがあるのか、と。

 

今では私はすっかりマーダーミステリーの虜。なぞこさん、マダミスに出会わせてくれて本当にありがとうございます(他にも、謎製作団体のタンブルウィードさんとか、MOVIE ROCKさんの持ち帰り謎とか、今の私が好きな物の中にはなぞこさんのブログを読んだから出会えた物がたくさんあります。ありがとうございます)。

 

私の『語彙力からの脱出』への愛と感謝について語るのがちょっと長くなってしまいましたが、本題はまったく別の話です。すみません。

 

 

さて、この記事が公開される12月16日は『紙の記念日』なんだそうです(詳しくは検索してみてくださいね)。この記事では『紙の記念日』にちなんで、"マーダーミステリーを遊ぶ時のメモ用紙"について書いていきます。やっと本題。

 

公演型のマーダーミステリー(店舗や貸しスペース等でGMに進行してもらって遊ぶやつ)では、必ずと言っていいほどペンと紙が用意されていますね。時には、そのシナリオ専用に用意された便利な紙もありますよね。

 

例えば……

 

登場人物の名前と時間が書かれてタイムスケジュールみたいになってるアリバイ管理表みたいなやつ

f:id:hijoguchi_san:20191117234924p:imageとか、

 

自分の持ち物を管理したり、手に入れた情報を書き込める表みたいなやつ

f:id:hijoguchi_san:20191117235155p:imageとか。

 

 

でもまあ、こんな便利アイテムがあるのは稀です(あるとめちゃくちゃ嬉しい)。マーダーミステリーを何度か遊んだことのある方ならお分りでしょうが、大抵の場合は白紙ですよね。

 

そんな白紙のメモ用紙に、他の参加者の皆さんはどうやって情報を書き留めているんでしょう。私いつも適当に書き始めてしまって、どんどんぐっちゃぐちゃになってしまう。その上議論中や聞き込み中は急いで殴り書きするもんだから字が汚くなって、後で読み返すと何をどこに書いていたかわからなくなる。まったく情報整理にならないんですよね。

 

たまにちょっと工夫してみようと思って、紙に線を引いて登場人物の人数分のスペースを区切って、そこに色々書いてみたりするんですが、死体や現場の事やその他色々なことを書いてるとまた情報がバラバラになってしまって、どの情報がつながるんだ??みたいな……。

 

単純に私のノートの取り方とか情報整理の能力が低いんでしょうけどね。なんか上手い方法ありませんかね。

 

そんなわけで、マーダーミステリーのメモ用紙(白紙)の上手な活用法はないものかなあ〜〜と気になったというお話でした。アドベントカレンダーの"楽しいものを語りたい"という大筋からはずれちゃってますが……(なんだかお悩み相談チックな気が)

もしも読者の方に素晴らしい工夫をされている方がいれば、ぜひ共有していただけたら幸いです。

メモを上手に使って、今後も楽しいマダミスライフを!

誰が勇者を殺したか?の感想

正しくは

ぺよん潤のマーダーミステリー Who killed the brave? 〜 誰が勇者を殺したか?

です。

 

2019.9.21参加

 

なんとこの公演、定期公演は年内(2019年)で終わってしまうそうなのです。気になる人はお早めに!!この記事を読んでいる場合じゃないぞ!!早くチケットを予約して、それから記事を読むんだ!!!

 

⬇︎チケット情報&詳しくはこちら

【12月公演】ぺよん潤のマーダーミステリー Who killed the brave? 〜 誰が勇者を殺したか?〜 in東京 - パスマーケット

 

 

あらすじ

ストーリー

魔王に支配されたこの世界。 
しかし一人の勇者が立ち上がり、仲間とともに世界の平和を目指して戦いを始めた。 
ここは魔王の城に近い〝最後の村〟と呼ばれる村に一軒だけ残された古びた宿屋の一室。 
明日はいよいよ魔王との対決。 
それに備え、ひとときの休息を取ろうとしていたその時、あかりが吹き消され暗闇の中、勇者の叫び声が響き渡る。 
慌てて明かりを灯すと、そこには無残に横たわる勇者の姿が!! 
果たして誰が勇者を殺したのか?! 
あなたは真相をつかむことはできるのか!!!

引用:【12月公演】ぺよん潤のマーダーミステリー Who killed the brave? 〜 誰が勇者を殺したか?〜 in東京 - パスマーケット

 

 

感想

人生で2度目、双子島の次の日にプレイしたので、どうしても比べてしまうのですが……。

双子島がストーリー重視なら、こちらは圧倒的にゲーム性重視!!そしてどちらも楽しかった!!趣の異なる2作品を連続で遊べたのは、幸運だったなあと思います。これがマーダーミステリーの多様性……!!

 

シナリオについて
  • 犯人以外嘘なし(ごまかし、秘匿OK)
  • セリフ無し
  • 剣と魔法の世界
  • チップを支払って探索
  • 全体の議論(前半+後半)で密談は自由

 

題材がファンタジー系のRPGなので、とっつきやすい人が多いのではないでしょうか。私はそうでした。だって剣と魔法の世界だよ?魔王と勇者だよ?どう料理したって美味しくなるに決まってる!!!実際、とっても面白かったです。

セリフが無いので、「マーダーミステリーやりたいけど、演技とか無理だわ〜〜」という方にはとにかくおススメです。かといってRPの余地がまったく無いかといえばそうではなく、私はキャラクターになり切ってどんどん発言していました。

このシナリオは、ぺよん潤さんが初めて作った(?)マーダーミステリーだそうなのですが、世間に様々な作品が溢れてきた今も考えてもなお「マーダーミステリーでそんなことすんの!?」と驚くようなシステムで、これを初めてで、まだ作品数が少ない時に作り上げたのがすごい。めっちゃ面白い。人が死んでるのに雰囲気が明るいし、個人ミッションにかまけて犯人探しが疎かになる"わちゃわちゃ感"が楽しい。システムと個人ミッションのおかげで自然と密談・協力できる作りになっているのも◎。終わる前に1人でも多くの人に参加して欲しいです。みんなも魔法使いたいよね?魔法って最高!!!

 

お店について

シンジュクジンチさんシンジュクジンチ | マーダーミステリーゲーム、謎解き人生ゲームの【ロストプロダクトエンターテイメント】で開催されています。新宿三丁目駅からすぐ!!詳しいアクセスはぺよん潤さんのツイッターを見てね

シンジュクジンチへの道のりは⬆︎のツイートのツリーに続くよ!!

 

料金は通常チケット代+ドリンク代なのだけど、なんとペットボトル飲料の飲み放題なのです。ペットボトル飲料なのです!!!そしてなんとなんと飲み放題メニューの中には栄養ドリンクもあるのです!!!こんな店舗あるか!?ある!新宿三丁目にある!!

これは店舗公演の強みだなって思ったんでが、プロジェクターを使ってスライドでルール説明をするのがとてもわかりやすいし見やすくて嬉しかったです。マーダーミステリーはその性質上どうしてもルール説明が長くなってしまう(でも、とても大切)のですが、その長さを全然感じなかった(個人の感想です)。スライドで説明するのはホール型の謎解き公演ではお馴染みなので、「はじまる〜〜!!」っていうワクワクした気持ちになれて嬉しいんでしょうね。あくまで私の話ですがね!謎解き公演を手がけている団体さんだからこその発想だったのかな、と思います(どこから目線)。

 

プレイングの話

悔いが…………残る………………!!!!いや正直ね、個人ミッションの不達成とか、そもそも個人ミッションの達成条件に気付けなかったとか、もっと色々できたはずだとかね、あるんですよたくさん。たぶん皆さんマーダーミステリーを遊ぶ前にどういうシナリオかなあ〜〜って考えると思うのですが、想像している以上に色んなことができるので、もっとシナリオの旨味を余すところなく味わいたかったなあ……と。

でもね、なんとこのシナリオ、既プレイの人向けのリピーター公演があるんですね。リピーター向けの公演をするという発想は本当に天才だなと思ったのですが、やっぱり謎解き公演を手がけているからこそなんでしょうね(リピーター向けは、謎解き公演ではけっこうお馴染み)。謎解き公演もそうですけど、マーダーミステリーって基本的に1回しか遊べないのに、「できることならもう一度この世界で遊びたい!!」「悔しかったからリベンジしたい!!」みたいな気持ちになるんですよね。それを!!叶えてくれる!!やったね!!!!

 

まとめ

剣と魔法の世界で繰り広げられる、カジュアルでライトな殺人事件。設定のキャッチーさ、とっつきやすさから、初心者の方もオススメです。人数を揃えての貸切・出張での開催は行うようですが、店舗での一般向け定期公演は12月が最後なので、気になっている人はぜひお早めにチケットを予約してくださいね。

マーダーミステリーは怖くないよって伝えたい話

遊んだシナリオの感想を書いていたら、保存し損ねてパァになってしまいました。涙。

気分転換に、感想とは違う別の話題でブログを書いていこうと思います。

 

(マダミスへの参加を)迷える子羊へ

マーダーミステリーに興味を持ってくれた友人が、みんな揃ってこう言うんです。

それでは聞いてください

「でも人狼ゲーム苦手だからなあ……」

 

このような、『マーダーミステリー に興味はあるけど参加を躊躇する理由』について。皆さんもどこかで聞いたこと、あるいはツイッターで見かけたことありませんか?

 

私が実際に聞いた言葉じゃないけど、他に想像できるのは

「楽しそうだけど、セリフがあるって演技するってこと?無理無理!」

「RPがたくさんできるのは楽しそうだけど、犯人当てなんてできないよ……」

「謎解きや推理は好きだけど、議論や交渉には抵抗があるなあ」

「やってみたいけど犯人になったらどうしよう!!」

などなど。

他にも色んなね、なんか、あると思うんですよ。

 

そんなマダミス怖がりさん達に、声を、いや文字サイズを大にして伝えたい。

「マーダーミステリー怖くないよ、楽しいよ!!」

ってね!!

 

マダミスに興味を持ち始めた人の背中をほんのちょっと押せる記事になったらいいなあと思って書いていきます。

 

 

いったい何が怖いのか

マーダーミステリーの参加を躊躇する要素、だいたいこんな感じでしょうか。

  • 議論が怖い
  • 演技が怖い
  • 推理ができなくて怖い
  • 犯人になるのが怖い
  • そもそも知らない人と遊ぶのが怖い

他にもあるかもしれないけどひとまずこのくらいで。

これらの不安を、ひとつずつ解消していきましょう。

 

議論が怖い

いわゆる「人狼ゲーム苦手だからなあ……」ってやつですね。私も苦手です。でもマーダーミステリー を楽しんでいます。だから大丈夫!

とはいえ、苦手の度合いにも個人差がありますよね。苦手に感じる(と思われる)部分を細かく分けて考えてみましょう。

 

  • 議論に参加できるか不安

議論の展開が早いと発言するタイミングが無かったり、黙ってると怪しまれたりしますから、苦手な人は不安に思うかもしれません。でも大丈夫。マーダーミステリーは発言も大事ですが聞くことはもっと大事。鋭い人がぽろっと重要なことを言うことがあるかもしれませんからね。

どうしても苦手だって人は、「密談のみ」のシナリオに参加してみてはいかがでしょうか。密談とは2〜3人で内緒話をするルールのこと。全体の議論が無く少人数の会話で進行するのであれば、少しは気が楽になりませんか?

『妖狐の村』は密談のみで進行するシナリオです。よかったらチェックしてみてくださいね。

 

  • 「自分が疑われて問い詰められるのが怖い

これはまあ、このゲームは騙し、騙され、疑い、疑われるのが付き物なので割り切って遊ぶしか無いと言ってしまえばそれまでですが、誰だって問い詰められるのは嫌です。慣れてしまえばどうってこと無いのですが、マーダーミステリーを遊んだ事が無い人にとっては慣れも何も無いですよね。

どうしても苦手意識がある人は、個人ミッションが忙しいシナリオに参加するのがよいでしょう。『誰が勇者を殺したか?』は、個人ミッションに気を取られすぎて犯人探しの議論が疎かになる(個人の感想です)ので、問い詰められる機会も少なくなるのではないでしょうか。年内に定期公演は終了してしまうので、気になる人はお早めにチェックしてみてくださいね。

 

  • ギスギスした空気が嫌

議論が白熱してくると、言葉の勢いが強くなってしまうことはあるあるかもしれませんね。私もそういう雰囲気は少し苦手です。これは同卓したプレイヤーによるところもあるかもしれないので、何とも言い難いのですが……。

でも安心してください。ギスギスしにくい作りになっているシナリオもあります。オンライン販売のシナリオ『宇宙ゴリラパンデミック!』は、プレイヤーはゴリラ化するウイルスに感染してしまい、進行度によってどんどん「ウホ」しか言えなくなってしまいます。どうです?ギスギスしにくそうでしょう?

 

演技が怖い

マーダーミステリーは物語の登場人物になって遊ぶゲームなので、「役になりきったり、演技しないといけないの?」と思われる人もいるかもしれませんが、必ずしもそんなことはありません。けっこう皆さん、自分の言葉で話しているものですよ。

シナリオによってはオープニング・エンディングの台本があり、セリフを読む場面がありますが、これに苦手意識を持つもいるんじゃないでしょうか。でも、役者さんのようなお芝居をしてセリフを読む人は稀です(ノリノリで読むのそれはそれでとっても楽しいです)。教科書の音読のようなもの、そんな風に考えれば、多少抵抗感は無くなるのではないでしょうか。

でもどうしてもセリフを読むのは嫌!という人は、セリフの無いシナリオを狙って参加してみるとよいでしょう。『誰が魔王を殺したか?』はキャラクターとしての自己紹介はありますが、ストーリー仕立てのセリフはありません。このブログの感想記事でもセリフの有無には触れていきますので、よかったらチェックしてみてくださいね。

 

推理ができなくて怖い

自分に推理ができると思えない、自信がない。そんな風に思われる人もいるんじゃないでしょうか。特にマーダーミステリー のRP要素に強く惹かれている方には多そうですね(と、勝手に思っています)。

でも安心してください。ノリと勢いで案外なんとかなるものです。推理も外したし個人ミッションも不達成だけどRPで活躍したからとっても楽しい!!そう思った公演もありました。

でもどうせやるなら格好良く推理したいですよね。私もです。そんな人は捜査や議論で

《死亡推定時刻の特定》

《その時間のアリバイの有無》

この2点に特に注意してみると良いと思います。私も今度からやってみようと思います(できてないんかい)。

頑張って推理しても外しちゃった時は?ちょっとの悔しさは感じても、落ち込む必要はありません。きっと犯人役の人が上手かったのです。

マーダーミステリーは真実を暴くゲームではありません(目標ではあるけども)。プレイヤー達が紡いだ物語の過程と結末を楽しむ遊びだと、私は思っています。

 

犯人になるのが怖い

私もいつもドキドキです。犯人役は苦手です。でもなったらやるしかありません。運次第で誰でも犯人になり得ます。当然、初心者でも。

でも「犯人になりたくないからやらない」は、せっかくマーダーミステリーに興味を持ったのに、もったいないではありませんか。大切なことは「犯人になってしまった時、どう立ち回って楽しむか」だと思います。

「そんなこと言われても、どうしたらいいかわからないよ!」という人に、犯人の立ち回りの初歩的な(しかし、重要な)のことをお伝えします。

ズバリ、《他人のアリバイを聞く》です。これは大事です。特に密談で事件当時の行動を聞かれた時は、逆に聞き返すくらいの気持ちでいるといいでしょう。

私があるシナリオで犯人役をやったとき、「他人のアリバイを聞かないのは、犯人の事件当時の行動を知っているから=犯人(の行動を知っている人)」と読み取られ、見事気付かれてしまいました。感想戦でそのことを教えてもらってよかったです。分かっている人からしたら基本中の基本かもしれませんが、犯人役の立ち回りがわからない私のような人は、参考にしてみてはいかがでしょうか。

それでも犯人役をやりたくない、不安だという人には、『フィネガンズウェイク』という団体のシナリオをオススメします。犯人役が1番美味しくなるようなシナリオ傾向なので、もし犯人になったらラッキーかもしれませんよ!?

 

そもそも知らない人と遊ぶのが怖い

プレイ時間およそ3時間で、ほぼ会話する遊びですから、もしかしたら嫌なことをしてくるプレイヤーもいるかもしれない……と不安に思う気持ちもわかります。

そんな人は、まず少人数向けのシナリオで、可能なら友人を集めて遊んでみてはいかがでしょう。オンライン販売、あるいは無料公開のシナリオは4〜5人向けのものが多くあります。

「でも4人も集まらないよ!」という人は、思い切ってオンラインセッションの募集に飛び込んでみるという手もあります。店舗型のシナリオで知らない人同士7〜10人くらいと対面で3時間話すよりかは、顔の見えないボイスチャットで4〜5人と1時間半会話するほうが、いくらかハードルは低いのではないでしょうか。

私のツイッターでは時々オンラインセッションの募集をしていますので、見かけたらお気軽にリプライをいただけましたら幸いです。

 

まとめ

どうでしょう、マーダーミステリーへの恐怖心は薄れたでしょうか。読む前と後とで、少しでも(良い方に)変わっていたらいいなと思います。もしこの記事を読んで、やりたくなくなった人がいたらすみません。そういう人が少ないことを祈ります……。

不適切な表現がもしありましたら、そっと教えてくださいね。

 

また、それぞれの項目でオススメシナリオについて少し触れていますが、後々ブログでも別個に感想の記事を書くつもりです。ここでは紹介できなかったシナリオも詳しく書きたいと思っていますので、よかったらチェックしてみてくださいね。

 

よきマダミスライフを!

双子島神楽歌の感想

2019.9.20 参加

双子島神楽歌(ハルカゲカグラウタ)

新宿にありますマーダーミステリー専門店『Rabbithole』さん(もうすぐ渋谷店・池袋店がオープンしますね)のこけら落としシナリオ。生まれて初めて遊んだマーダーミステリーでした。その分思い入れも深いです。

 

⬇︎詳しくはこちら

双子島神楽歌(ハルカゲカグラウタ) | マーダーミステリー専門店 Rabbithole

 

あらすじ

太平洋沖に浮かぶ巫汰児列島(ふたごれっとう)の主島である二つの島、「陽島(はるしま)」と「陰島(かげしま)」。通称「双子島」と呼ばれるこの島で、七年に一度、四月の頭に行われるという珍しい神事の翌朝、巫汰児神社の社殿で、宮司である両儀尊流(りょうぎたける)と、地元有力者の舟護正造(ふなもりしょうぞう)、二名の遺体が発見された。そこに現れた、奇祭マニアで私立探偵の須藤崇法(すどうたかのり)は、島の神事を見学するつもりが、日付を一日まちがえて、今朝の船で島にやってきたらしい。須藤は、隣の陽島の駐在所に連絡を入れ、警官の到着を待つ間、神事に参加した人たちに話を聞くことにした……。

引用:双子島神楽歌(ハルカゲカグラウタ) | マーダーミステリー専門店 Rabbithole

 

初めて引用したけど、やり方は合っているのでしょうか。ドキドキです。間違ってたらそっと教えてください。

 

 

感想

ネタバレを避けると、とにかく「楽しかった〜〜〜〜!!!」の一言に収束されてしまう。でも本当に楽しかった。引いた役どころも良かったのかも。頑張ってネタバレを避けて、詳しい感想を書いていきます。

 

 

シナリオついて
  • 探偵役(確定白)有り
  • 全キャラクター嘘をついてよい
  • オープニング、エンディングにセリフ有り
  • チップを支払って探索
  • 全体の議論(前半+後半)で密談は自由
 

もうあらすじからドキドキしますよね!!私はした!!楽しみすぎて公式ページのあらすじを何度も繰り返し読みました。

双子島と呼ばれる離島、七年に一度の神事、地元有力者と宮司の死体、奇祭マニアの探偵は遅れてやってくる……。和風ミステリとしては王道のような舞台設定で、「私はいまミステリの登場人物になっている!!」とワクワクが止まらない。RPもたくさんできて、一緒に行った友人達以外は初対面の方達だったのにまるで昔から知っている人ように思えたのでした(役どころにもよると思うけど)。

狭い離島が舞台で人間関係も狭いわけですから、登場人物同士はだいたい知り合いなわけですね(探偵を除く)。そんな中でこれまた登場人物たちの見知った人が死体になってたわけですから、色んな思惑や、情だとか業だとかが交錯するわけですよ。それらは言ってしまえば"シナリオに書いてあるテキスト"でしかないんですが、登場人物の記憶や想いを不思議と、自然に自分のものだと思える。単なるゲームのプレイヤーとしてではなく、物語の登場人物としてその場に"いる"ってことを体験させてくれたシナリオでした。

もっと書きたい事たくさんあるのだけど、あまり突っ込んだことを書くとネタバレになりかねないのが難しいですね。

 

 

お店について

もうね、内装が雰囲気あって格好いいんですよ。お店に入った瞬間そこは影島なわけですよ(新宿です)。

室内もテーブルも申し分ない広さでストレス無く遊べるし、密談のアイデアも最高。密談スペースの扉が格好いいので、無意味に密談したくなってしまいます。調査に使うチップはお店のロゴが描かれた専用のもので、統一感があって素敵。うっかり飲み物を持ってくるのを忘れてしまったり、飲み干して空になってしまっても、店内でペットボトル飲料の販売もしていますから安心です。

調査をして得られる情報カードには絵が描かれているので視覚的にも分かりやすいのがgood。

ただ私は視力があまり良くないので、遠くに置かれたカードを読むには少し字が小さいと感じました(私にはね)。読みたいカードがある時は、持ち主のプレイヤーにお願いして読み上げて貰うか、貸して貰って手にとって読むといいでしょう。読み終えたらちゃんと持ち主に返してくださいね。

また、終了後にネタバレ感想掲示板とディレクターズカット版エンディングが読めるサイトの案内があるのですが、その時に貰えるカードがかっこいい!!ディレクターズカット版エンディングは心打たれる物語でした。帰りの電車でちょっと泣きました。それでも、私達のたどり着いた結末がトゥルーエンドなんだぞ!と今でも変わらず思っています。

専門店ならではのこだわりや配慮が見られる空間でした。オープン予定の他の店舗にも期待が高まりますね!

 

プレイングの話

一緒に行った友人が隠密(怪しまれないように振る舞うこと。勝手に私がそう呼んでいる)めちゃくちゃ上手かったんですよ。キャラクター名は伏せますが、友人はいわゆる「犯人じゃないけどすごく怪しいキャラ」みたいな奴だったんですね。そういうキャラって、だいたい犯人候補として名前を挙げられて苦しい思いをすると思うんですが、友人は最後まで微塵もそんな素振りを見せずに島から去って行きました。あまりにも見事な立ち回りで、すっかり騙されました。あんたが大将だよ……。

一方で、自分のプレイングには心残りがあります。もっとこうできた、ああできたはず……。1度しかプレイできないからこそ、1人反省会も捗ります。

気を取り直して、他のプレイヤーの良かった話を。このシナリオにはあらすじから分かるように探偵がいるのですが、私が参加した回の探偵さんがリアルに探偵だったんですよ(プレイヤーのリアルな職業が探偵というわけではない)。何が言いたいかっていうと、探偵さん役のプレイヤーがすごく優秀だった!不審な点にいち早く気付き、点と点を繋いで線にするような、そんな推理をしていたんです。GMも「探偵さんが優秀でした」と仰っていましたね。もう天晴れですよ。シナリオ自体の推理の難易度設定はそんなに高くないようですが、それでも凄かったし、気付きが早かったし、正確だった。

私達の回は推理に必要な重要な情報が伏せられたまま進行し、最後まで明かされることはなかった為、真相にたどり着けなかった人が多くいました。そんな状況でも、探偵さんは見事に真実に気付いていたようです。もしも、ミステリー作品の推理ショーよろしく自身の推理を披露し周囲を説得する時間があったならば、別のエンディングもあったのかもしれないなあ……と、IFに想いを馳せるのでした。

 

まとめ

私の回の参加者は、ほとんどが知らない者同士でした。始まる前は静まり返っていたのに、終了後の感想戦でワイワイ喋るあの感じがとても心地が良かった。私がマーダーミステリーの虜になった理由のひとつにして、大きな割合を占める部分だなあとブログを書きながら改めて思ったのでした。

初めてのマーダーミステリーでそんな素敵な体験ができたことを嬉しく思います。それはシナリオの持つ力でもあり、GMの手腕によるものでもあったと思います。

『双子島神楽歌』という物語の登場人物を演じるのではなく、登場人物としてその場に"いる"という不思議で素敵な体験ができます。ミステリー小説やドラマ・映画の中に入ってみたい人は、きっと素晴らしい時間を過ごせるはずですよ。

 

 

余談

そんな素敵な『双子島神楽歌』の作者の方が舞台の脚本を手掛けたようです。

舞台かあ〜〜と思うとハードルが高い人でも、謎解きバトル体感って思えばなんだか楽しそうじゃありませんか?

詳細はこちら↓

私自身は関係者でも回し者でもありませんが、拡散して話題になったら再演してくれないかなあって期待している部分があります。だって観に行きたいのにこの日程だと厳しいんだもん……!!

 

ちなみに謎制作のぺよん潤さんはモノマネ芸人さんであり、ロストプロダクトさんという団体で謎解きやマーダーミステリーの制作を手掛けている方です。

次回はそんなぺよん潤さんのマーダーミステリー『誰が勇者を殺したか?』の感想を書きます。(予定)

ごあいさつ

はじめまして。非常口さんとか出口さんとか呼ばれています。

そんな呼び名なので、こんなブログタイトルにしました。

「たまには、非常口/出口と呼ばれている人間から発信してみてもいいですか?」みたいなニュアンスで。

 

書く内容としては、今ハマっていることに関して思っていることになると思います。

最近のマイブームはマーダーミステリーという遊びで、参加したシナリオの感想についても書くかもしれません。

もちろんネタバレになるようなことは書きませんが、ネタバレを含むふせったーのURLとかは貼るかもしれません。

シナリオの製作側の関係者の方々は、ふせったーを書くのがもし駄目だっていうのであれば、ひと言注意していただきたく思います。

 

ブログタイトルに"たまには"とあるように、毎日は更新しないと思います。

ほとんど自分用の備忘録みたいなブログになると思いますが、たまに更新された時にでも誰かに見ていただけると嬉しいです。